時代の流れとともに2008年頃から台頭してきた「ネット保険」(ネット型・ダイレクト型保険ともいわれる、営業担当者を介さない販売形態)ですが、実際のところどうなのか?元保険営業マンの目線から、本音をお伝えします。
要旨
ネット保険は、保険料が割安で保障内容もシンプル。従来の保険会社のようなしつこい訪問や電話はありません。一方で、すべての作業を自分で完結しなければならないので、その人の性格などによっては合わない場合もあります。
ネット保険は安いのか?
安いです。生命保険だけでなく損害保険にも同じことがいえます。ライフネット生命、楽天生命、SBI生命・・・いずれも従来の保険会社と比べると同じ保障内容でも割安な保険料になっています。
ただし、同じ保険会社が扱う保険をインターネット経由で加入したとしても保険料は変わりません。たまに営業担当者に、「ネット経由で申し込めば安くなりますよね?」と不躾に尋ねてくる方もいますが、保険商品がいっしょならどこで入ってもいっしょです。
ネット型保険会社の特徴
ネット型の保険会社はセールスパーソンを雇わず、支店などの拠点もありません。したがって、人件費や家賃といった固定費がかかりませんので、結果的に保険料が割安になるという仕組みです。
これにたいして、従来の保険会社はどうでしょう?駅前の一等地に「△△生命」という大きな看板を掲げたビルを見かけたことはありませんか?よく見てみたら、ここもかしこも生命保険会社のビルだった!なんてこともざらにあります。どこも漢字の生命保険会社ということがおわかりになるでしょう。
(担当者がいて一等地に事務所があったら、当然かかる経費も大きくなります。その費用を実質負担しているのは誰でしょうか?まぎれもなく、「お客さま」である契約者なのです)
ネット型保険の良し悪し
「担当者がいない」ということを、良しとするか悪しとするかが評価の分かれ目です。良い意味では、自分の好きなようにプランを決められて、保障内容もシンプルなので割安な保険料で加入することができます。夜討ち朝駆けのようなしつこい訪問や電話はありません(実際のところ、たまに電話はありますが)。
一方で、すべてを自分で調べてやらないといけないので、人によってはハードルが高いかもしれません。保険はシンプルなようにみえて、フタを開けてみると慣れない用語などで面食らってしまいがちです。携帯電話の料金プラン以上に複雑怪奇といっても過言ではありません。最終的に「よし!これでいこう」と決断して申込みまでできる人は、実際にどのくらいいるのかなぁと思います。
結論をいえば、ネット型の保険が良い悪いというのは、実はあなた次第ということです。
コメントを残す