すでにご存じの方もいるかもしれませんが、「セカンドオピニオン」というのは、よりよい決断をするために、当事者以外の専門的な知識を持った第三者に「意見を求める行為」のことです。 日本では主に医療の分野で用いられていて、大きな病院では「セカンドオピニオン外来」というのがあります。
つまり、患者が納得のいく治療法を選択できるように、治療の進行状況や別の治療方法などについて、現在診療を受けている担当医とは異なる別の医師に意見(第2の意見)を求めることです。
専門的な知識というからには、生命保険の見直しも例外ではありません。ということで、今回は「保険のセカンドオピニオン」について書いてみます。
生命保険の見直しでやってしまいがちな3つの良くないパターン
見直しの際、誰に相談するかというのはすごく重要なポイントです。ついついやってしまいがちな良くないパターンを3つ紹介します。実際に僕が見てきた話です。
一から十まで自分で調べる
僕にも似たようなところがあるので、このパターンの人の気持ちがよくわかります。勉強熱心で生真面目な性格なんだと思います。あるいは、「保険屋は信用できない」と思っている人もいるかもしれませんね。そういった人は、(良くも悪くも)周りの意見を聞こうとしません。
自分で調べる行為には時間と労力を伴います。結果的に抱えている問題が解決できるならそれでかまわないのですが、調べてもクリアできないなら他人の力を借りましょう。賢者は人に頼むものです。
先延ばしにする
よくわからないがゆえに、気になっても見て見ぬ振りをするパターンです。時間が解決してくれれば良いのですが、保険の場合はそうはいきません。むしろ悪化してしまう場合の方が多いのです。というのは、時間が経つことで自分自身の年齢もあがります。見直しの結果、新たに別の保険に契約するとなった場合、保険料はその時点の年齢で計算されるので、年齢を重ねるほど保険料は高くなってしまうのです。
そして、これは最悪のケースですが、大病してしまうと見直しすらできなくなります。特に、三大疾病(脳血管疾患・心疾患・ガン)がそうです。病気は人を選びません。これは真実です。たばこを吸っていなくてもガンになる時はなります。
ガン保険に入ろうとしたものの決めきれず、そのことをすっかり忘れていた2年後に健康診断で要精密検査となり、結果的にガンと診断された方を僕は何人も見ています。思い立ったが吉日という諺のとおり、すぐに行動に移すべきです。
同じ保険会社の担当者に任せる
これもよくやってしまう良くない見直しのパターンです。特に、あなたが1社専属の担当者から入っているなら尚のこと用心しなければなりません。1社専属の場合、良くも悪くも所属している会社の保険しか取り扱えません。必然的に、知識や情報も偏ったものになりがちです。人柄の問題ではなく、傾向として否定しようのないことです。
たしかに、1社専属であっても類い希な知識とマインドをもった担当者も存在しますが、全国に23万人もいる保険外交員の中ではごくわずかでしかありません。(ちなみに全国のコンビニの軒数は5万8千軒ほどです)
同じ保険会社の担当者に尋ねても、以前と同じ答えしか返ってこないのは、ある意味当然の結果といえます。
保険のセカンドオピニオン
冒頭に書いたように、「セカンドオピニオン」というのは、あなたがよりよい決断をするために、当事者以外の専門的な知識を持った第三者に「意見を求める行為」のことです。同じ医師に聞いても同じ答えしか返ってこないのはあたりまえの話です。だから、別の医師に意見を求めるのです。
そして、良識のあるまっとうな人間ならば、平静で聡明な視点から意見をくれるはずです。そのために、無料相談よりも有料相談を選択しましょう。タダより高いものはないのが世の常です。「無料」というからには、裏で何か売りたいモノがあるのです。新しい保険かもしれませんし、別の金融商品かもしれません。その立場の人間が、まともなアドバイスをくれるとは到底思えません。
お金を払うというのは魔除けにもなるです。結果的に見直す必要がなかったとしても、晴れやかな気持ちで契約を継続することができるのではないでしょうか?不安を抱えながら過ごす日々を考えれば、雲泥の差です。
生命保険の見直しの際は、このことを忘れないでほしいです。
コメントを残す