もう一喜一憂するのはやめません?
NISA(つみたてNISA)やiDeCoあるいは変額保険に入っている方なら、すでに聞いたことはあると思います。これから始めようと考えている方は初めて聞く言葉かもしれませんが、「リカク」というのは利益確定の略称です。
上記3つの中身は投資信託なんですが、SNSなどはやたらと「1年間で△△万円増えました」のような投稿を目にします。それに反応しちゃう人も一定数はいるんだろうけど、僕からすれば「だから何?」のレベルです。嫌みではなく、あまり意味のないことなので。
というのは、それはあくまでも「含み益(ふくみえき)」だから。含み益というのは、保有する資産が買った時よりも値上がりして、仮に今それを売却すれば利益が出る状態のことです。逆に、保有資産が買った時よりも値下がりしている状態を含み損(ふくみそん)といいます。
“仮に今それを売却すれば・・・”というのがポイントで、売却して確定しなければ、儲かったとも損をしたとも言えないわけです。にもかかわらず、含みの状態(利益確定前)でいくら増えたと吹聴してみたところで、実際にその額を手にするかどうかは別の話なのです。減ったときも全く同じですよ。確定しない限り、損にはなりません。
投資というのは、保有資産を売却し利益確定して税金を払うまでの一連の流れですから、”含み”の段階で一喜一憂するのはナンセンスです。
余談ですが、利益確定の際は申告も忘れずに。儲かったら税金がかかりますので、それはちゃんと払いましょう。しれっとしていても、税務署は知っています。
この利益確定から税金の支払いまでの流れを「出口」と呼びますが、始める段階でがっちり決める必要はないですが、出口がどうなるのかくらいは念頭に置いておくべきです。ここが抜け落ちてしまうと、そもそも税金を払う原資がないという最悪の状態になりかねませんのでね。
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