お金をふやしたいなら、まずは「72の法則」を理解しよう。

今日から令和3年度ですね。春といえば、出会いと別れの季節・・・街中を歩いていると、引っ越し業者のトラックをよく見かけます。去年は新型コロナウイルスの影響で異動が取りやめになった会社もあったようですが、今年はそうでもないみたいです。実際、僕がお世話になった知り合いからも、転勤の辞令を受けたと連絡がありました。

心機一転、新生活のスタートといっしょに何かを始める人も多いでしょう。なかには、家計の断捨離をして新たに積立を始めたいと考えている方もいると思います。ということで、今日は賢い積立のやり方についてお伝えします。

要旨

「72の法則」を理解して、効率の良いお金のふやし方を選びましょう。令和の時代だからこそ、僕たちが考えなければならない問題があります。この記事では、それを解決するための手段を提示しています。この春から、積立を始めたいという方はぜひ読んでください。銀行に行く前に、保険会社の担当と会う前に、不動産投資のセミナーを受ける前に、必ず目を通してください。

72の法則とは?

お金を運用する際、「72の法則」という大原則があります。72を金利で割ると、元金が2倍になるまでの年数の目安が出てくるのです。

たとえば、1,000万円を金利3%で運用したとします。その元金(1,000万円)が2,000万円になるのは・・・「72年÷3%=24年」と、おおよその計算ができるわけなんですね。

実情に照らして考えてみましょう。今、銀行の普通預金の金利はだいたい0.001%ほどです。これを法則にあてはめてみると、「72÷0.001=72,000」となります。言い換えると、銀行の普通預金に預けているだけでは元金が2倍になるのに7万2000年かかるという計算になるのです。

7万2,000年前というと石器時代です!(タイムマシーンがあれば)そこまで遡って貯蓄を始めて、令和の時代になってようやく2倍になるという計算です。ちなみに、僕が生まれた年(1983年)の普通預金の金利は6%ほどだったようですから、およそ12年で元金が2倍になっていたことになりますね。

「72の法則」に照らして考えてみると、現在のような低金利の環境下では、お金をふやしたい場合には銀行預金では手も足も出ないことがわかります。それが保険であっても、似たようなものですよ。計算してみれば、一瞬でわかります。

金利が低い時は、貯蓄より投資を選択せよ

投資と聞いただけで、体が拒否反応を示してしまう人がいるのは事実です。以前の僕もそうでしたから、その気持ちはよくわかりますよ。たしかに、投資というのは、原則として元本の保証がないもの(株式や投資信託)にお金を投じる行為です。貯蓄では元本が守られますが、投資では守られないので、かなり怖いことのように思われるかもしれません。

このリスクを回避するには、「安い時に買って高い時に売る」。これだけです。

ただし、これには問題があるんですね。それは「いつが安い時で、いつが高い時であるかがわからない」ということです。

比較的安全で素人でもできる唯一の方法

素人が”一括で”お金を投資するなんて超無謀な行為なんですよ。北極に行って、到着するなり着ぐるみをぜんぶ剥がされるようなもんです。

だからといって、投資という選択肢を捨ててコツコツと銀行預金でやろうなんてことは言いません。それも無謀です。人生100年時代といったって、時間が全然足りないからです。

素人が比較的安全に効率良くお金をふやせる方法・・・それは「長期積立投資」です。

たとえば、毎月1万円ずつ投資信託を買うとします。ある月の値段が1口5,000円だったら2口買えますね。それがもし、翌月になって1口2,500円に値下がりしたら損をしたと腹が立つかもしれません。しかし実際のところは、その月は4口買えているのです。反対に、1口10,000円に上がっていたらどうでしょう?儲かってうれしいかもしれませんが、その月は1口しか買えていないということです。(投資の世界で『ドルコスト平均法』といいます)

つまり、毎月一定額(この場合は10,000円)をコツコツと買っていれば、結果的に安い時により多く買っている計算になります。いざ現金が必要になったら、その時の値段次第で儲けが出ていれば売る、という単純な話なんです。損が出ていれば、儲かる状況になるまで待てばいいのです。

おわりに

投資の世界ですから、資産の浮き沈みは付きものです。資産が半分になることも実際にあります(もちろんその逆もあります)。しかしながら、先ほども書いたようにそれがいつの事なのかは誰にもわかりません。だからこそ、コツコツと時間をかけて資産を作っていくことで、リスクを分散できるのです。


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