「ライフプラン」は無意味です。

「将来のライフプランをいっしょに考えませんか?」「ライフプラン表をオーダーメイドで作成します」・・・よくある保険会社(担当者)の常套句ですが、僕が思うに意味がないどころかありがた迷惑ですらあります。

だって、子どもが生まれたばかりの時に、進学先は私立か国公立か聞かれたってわかるわけないじゃないですか。何いきなり?って引きますよね。

正直に白状すると、僕も営業マン時代に友人相手に何回かやったことはあります。今考えると、申し訳ない気持ちでいっぱいになりますね。友達だからこっちの話に付き合ってくれたんだと思いますよ。

今日は、ライフプランなんて無意味だと思う理由をいくつかお伝えします。

要旨

ライフプランは考えるだけ時間の無駄です。特に20年後や30年後のような長期に渡る場合は、やらなくてイイです。

「保険は一生の買い物」なのか?

よく聞きますよね、「保険は一生の買い物」ですって。まぁたしかに、30年,40年掛けていくとなると金額は大きくなりますよ。30歳から70歳まで月々3万円掛けたとして、3万×12ヶ月×40年=1,440万円ですからね。

とはいえ、実際は7,8年くらいで見直ししてるんですよね。それが現実。だって、5年もすれば生活環境に変化があるんじゃないかなと思うんです。転職・転勤・結婚・出産・昇進・独立・・・みたいに動きますよね。保険というのは、そういう転機のタイミングで見直すべきなんで、ずっと同じわけがないんです。もちろん、見直しの結果、契約を継続する場合だって出てくると思いますけど、「継続する」って決めてますからね。それが大事なんです。

だから、30年,40年先の将来を考えたって意味がないんです。ましてや、思い描くのはお客さんであって、保険会社(担当者)じゃないだろうと思うんです。慇懃無礼ですよ。というか、実際は営業マン自身が日々の成績でいっぱいいっぱいで、将来のことなんて描けてないというのが関の山なんですけどね。

ヒトの脳の特性

そもそも、ヒトの脳は長期的なスパンで物事を考えるのが苦手なんです。自分自身のことなのに、未来のことになると他人として扱ってしまう特性があるそうです。「考えるべきだ」と言われても、神経生物学的に埋め込まれてしまっている以上はどうしようもないのです。

皆が老後に備えて貯蓄したり、健康のためと思いダイエットしたりしますが、多くの人が続けられないのはこの性質のせいなんです。続ければ恩恵があるとわかっているのに、その恩恵を受けるのは「赤の他人」と脳が錯覚してしまう。なんとも切ないですね。

10年で周りも変わる

10年経てば、世の中の大きな流れも変わります。10年前(2011年)、「キャッシュレス決済」なんてしてませんでしたよね?

冷戦終結、テロの時代、局地的なバブル崩壊、リーマンショック、円高不況、東日本大震災、スマホ浸透、中国躍進、アベノミクス、消費税増税、コロナ・・・これらは一見すると僕たちの生活に関係のない出来事に感じますが、お察しの通りそうではありません。国や社会が変われば、(良い意味でも悪い意味でも)僕らの生活も変わってゆくのです。

考えるべきスパン

実際のところは、10年でも長いと思います。保険を見直しする際は、5年・7年で設定しておくとちょうど現実的なんじゃないかなと。もちろん、10年を付け加えても良いですよ。「ずっと同じ」ではなく、見直す前提で考えておけば良いのです。

誤解しないでもらいたいのは、だからといって10年・15年の更新型保険がおすすめ!というわけではありませんので。保険期間のことを言っているのではなくて、そのくらいのスパンで見直す前提で考えておけば、もっと柔軟にストレスなく保険と付き合えるだろうということを言いたいのです。


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