「保険は大切です」・・・保険の営業マンは皆そう言います。
生命保険の営業マンだった頃、僕もそう思っていました。役に立つ場面は、たしかにあります。でもそれは、限定的な話です。保険があれば、経済的なショックを和らげることはできます。預貯金だけでは間に合わない時、教育費や治療費などを補う手段として使えるからです。
だけど、お金だけでは満たされないことが、世の中にはたくさん存在します。
自分の生きがいが見いだせないとか、夫婦仲が険悪ムードで離婚寸前とか、職場の人間関係がうまくいかないとか・・・。外からはわかりませんが、人って色々な悩みを抱えています。(たくさんの世帯の保険を扱ってきたので、感覚的にわかるんです)その部分を解消しないかぎり、また同じ事の繰り返しです。たとえ一発で解消できなくても、何らかの見通しはつけたいところです。
保険は大切です。でも、その先にあることの方がもっと大切なんじゃない?
その先にあること、、、
それは、あなたの「ありたい姿」です。
あなたのありたい姿とリンクしてはじめて、保険は機能します。保険だけじゃないです。実は、株や不動産なんかもいっしょなんですよ。
悲しいかな、ファイナンシャルプランナーで、ありたい姿がどうとか言う人ってあまりいないんです。同業者に同じ話をすると、みんな目が点になって話が止まってしまうんですね。それより、お得な保険・流行りの節税方法・人気の投資銘柄などの話がもっぱらお好きなようで。
僕の場合、あまりそこを重要視していないです。というのは、数年経てば入れ替わるからです。そこに一喜一憂するのって、なんか空しいです。僕のお客さんにはそんなことよりむしろ、自分の「ありたい姿」にフォーカスしてもらっています。ちなみに、「なりたい姿」とは違いますよ。似ていますけどね。
なりたい姿は、木に例えると枝葉です。2,000万円貯めたい!とか、10kg痩せたい!とか、家族旅行に行きたい!とか。枝葉なので、時期によって生え替わります。
一方でありたい姿というのは、幹や根っこの部分です。家族仲良く穏やかに暮らしたい!とか、常に1番になりたい!とか、誰よりもオシャレをする!とか。幹や根っこの部分は、そう簡単に変わらないです。
そう簡単にはブレないでしょうし、またブレては困るものです。
自分自身がどうありたいのか?それが見えてくると、自分中心に物事が判断できるようになります。そうすると、何かの奴隷にならなくてよくなります。
お得な保険・流行りの節税方法・人気の投資銘柄などにフォーカスしてしまうと、振り回される羽目になります。それってものすごくストレスです。疲れます。一時期、僕もそういう時期があったのでよくわかるんです。
お金>人生?それとも、人生>お金?
正しいのは後者ですよね。あなたの人生の中のひとつに、お金という手段がある。お金のために働くのではなく、お金に働いてもらうのです。「ありたい姿」が明確になってくると、感覚的にわかるようになります。
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ぜひ意識してみてください。
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